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最新鋭のロシア軍、なぜ制空権を奪えない? 元米軍パイロットが分析


ロシア軍の侵攻には一つの謎があります。最新鋭の戦闘機をそろえたロシア空軍がいまだに制空権を奪えずにいるのはなぜなのか。専門家も頭をひねる謎を解くため、米空軍パイロット出身で元米国防次官補代理のマーク・グンジンガー氏に聞きました。

――侵攻開始以降のロシア空軍の動きについてどうみますか。

ロシア軍が制空権をとる作戦に出なかったことには驚きました。まずロシア軍は、ウクライナ軍が持つ地対空ミサイルS300を全滅させるとみていました。そこで航空優勢を得たうえで、相手の軍事施設に大規模攻撃をするのです。

確かに最初は弾道ミサイルや巡航ミサイルによる攻撃や、飛行場への攻撃はありました。でも想定したほどではなかった。たとえば本来は、飛行場を攻撃するなら滑走路を相手が修理できないように継続的に制圧する必要があったのに、単発で攻撃は終わっていました。

原文出處 朝日新聞